歩いて六甲ミーツアートへ 御影駅〜天狗岩南尾根〜風の教会〜六甲スカイヴィラ〜記念碑台〜六甲山サイレンスリゾート〜アイスロード
欲望の秋
スポーツの秋、芸術の秋、食欲の秋、読書の秋などなど、いろんな秋がありますが、秋って本当に欲望の季節ですよね。特に今年は我慢の夏だったので、例年以上に欲望が爆発しているように思います。休日に観光地や山が混雑して密だったというニュースを見ると、みんなも同じなのかなぁなんて思ったり。
そんないろんな欲望のうち登山欲とアート欲を満たすべく、歩いて六甲ミーツアートに行ってきました。六甲ミーツアートは、六甲山上で開催される現代アートのイベントです。去年は六甲全山縦走路を歩いたときにチラ見しただけだったんですが、今年はしっかり前売券をゲットして参戦してきました。
御影駅から出発して、天狗岩南尾根を登って、六甲ミーツアートの風の教会、六甲スカイヴィラ、記念碑台、六甲山サイレンスリゾートを見て、アイスロードを下りました。
御影駅から天狗岩南尾根へ
お洒落な御影駅から出発。渦森台へ向かいます。
いきなり急な上り坂できついし暑い。途中の住宅街で既にこの景色。
汗だくになりながら坂道を歩いて、渦森台の住宅街の中へ。標識とか何もないけど、この階段で合ってる…?
合ってました。渦森感のある森の中へ入っていきます。
寒天橋。
いきなり急斜面!そして…
階段!
階段!!
階段!!!きっつ〜。こんなきついなんて聞いてないよ〜と思いつつ登ります。
尾根に出ました。そうそう、尾根道って聞いてイメージしてたのはこんな道♪
ザ尾根道は一瞬で終わってしまってまた階段祭り。
ここは階段が流されて杭だけになっちゃってます。ここでこけたら大怪我!慎重に行かねば……
急斜面だったので地面にへばりつくように登っていたら、目の前の地面に蜂が!!思わずひゃ〜〜!!って跳び退いたら杭に手と足をぶつけました(T_T)ちょっと皮がめくれただけで血は出なかったけど、怖かったぁ。。
尾根っぽい道と階段とを交互に登ってきたんですが、だんだん草が増えてきて……
えっこんなところ通るの?虫いそうだし嫌だ〜って思いながら走り抜けたその先には……
!?ええ〜〜完全に道隠れとるがな〜〜!
先がどうなってるのか見えないし、ここからずっとこんな感じだったらどうしよう、藪漕ぎとか絶対無理、え、帰ろかな、とまで思いました。でもここまでせっかく来たし、長袖シャツ羽織って覚悟を決めて、えいやっ!私の頭まですっぽり隠れてしまうくらいの笹をかき分けかき分け進むと……
視界が開けた!こんなに茂っているのはこの場所だけでした。よかった〜。
また藪か……!?と思ってちょっと身構えてしまいます。
さっきの場所以外は最近刈ってくれたのかな?って感じでした。やってくださった方ありがとう!できればあともうひと刈り……笑
休憩にちょうどよさそうな広場。でも虫が多くて長居できず。
ここは階段が埋もれちゃってます。
天狗岩に到着です。いい景色!
パノラマ。
岩の上でちょっと休憩。
すごい生え方してる。
天狗岩からすぐで舗装路に出ました。なんか怪しい音が聞こえる……。
風の教会
六甲ミーツアートの会場、風の教会に着きました。怪しい音はこの中から聞こえています。
音の正体はこの展示。廃材で作ったそうです。
ミニオンがいる!
カバンとかペットボトルとかある……住んでる?
安藤忠雄建築、風の教会へ。
六甲山で撮った木や苔や川や雨の映像が流れていました。
六甲スカイヴィラ 迎賓館
風の教会からすぐの六甲スカイヴィラへ。ここは無料の会場ですが、展示がたくさんあってすごかったです。
この迎賓館はずっと放置されて廃墟になっていたそうですが、綺麗に改装して、各部屋や廊下や階段など建物全体が展示の場として使われていました。六甲スカイヴィラをイカスということで、「六甲イカスヴィラ」だそうです。
ロビーには可愛い人たちが。
最初にエレベーターで5階まで上がって、見ながら降りていくことにしました。
部屋に入った瞬間、殺人現場!?ってちょっと思っちゃいました。
「死ぬのにもってこいの部屋」こういう物語性あるの好きです。
廊下の突き当たりには「カビテラリウム」が。改装前、建物内がカビだらけだったそうで、だったらカビも展示しちゃえ〜と作ったそうです。おもしろい。
階段にも展示が。一つ一つタイトルがついています。
紙袋のコレクション。買ったものや貰ったものの思い出話が小さなタグに書いてあります。
テレワークしてて思いついた作品だそう。
ゴッホに憧れて。
来場者が自由に書き込める部屋。全面黒板になってて所狭しと書かれてあります。
この建物が変わっていく様の定点観測みたいな文章がおもしろかった。
自分が本当にそこにいた証を感じたくて、いろんな絵の中にこのベッドを描いちゃうっていう発想がおもしろかった。
「鍵鳥」いろんな経緯でこの迎賓館の客室の鍵鳥になった鳥たち。それぞれの性格や物語がしっかり考えられていて、可愛くておもしろかったです。
「どうぶつぐものつくりかた」
雲の展示よりもこっちの方が好き。水滴の影がいい感じ。
「鍵鳥」の方の絵。海が近い六甲だから、山の上に海の生き物御一行を招待してみた、という設定だそう。
奈良県出身で海コンプレックスがあって、大仏と動物たちが海を見るために奮闘するという絵本も書いちゃったんだとか。その絵本も置いてあったので読みました。おもしろかったです。
外の機械が入ってる箱?も海の御一行になっていました。
定点観測に書いてあった、一度綺麗に直したけど凍って割れてしまったタイル。
グランドホテル 六甲スカイヴィラ
ここも無料の展示です。
六甲山の作業着が使われているそうで、動かせるとな……?やってみます。
ボタンがついてる!合うボタンを探してちょっと動かしてみました。
タグもついてて本当に服なんだなぁって感じがします。
記念碑台へ
歩いて記念碑台へ向かいます。ねこバスだ!
六甲全山縦走路を逆走します。
ゴルフ場の中の道。
記念碑台
このオブジェは紫外線を遮ると色が変わると書いてあります。本当……?
試してみたけどよくわかりませんでした。笑
六甲山サイレンスリゾート
六甲全山縦走路を歩いたときに、何だろう?と気になっていた建物。
お洒落〜!1階は無料で見学できます。
2階はカフェと有料の展示。可愛い小人さん。おばけみたいなのも好き。
動物と機械の融合的な。クジラ。
ウツボ。PLANT ENAGYって書いてある。
キノコはDANGER、POISON!怪しげな元素記号も書いてある。
ニワトリがラッパ背負ってる。Good Morning!
キャッツアイ。
フラミンゴ。
牛のバイク。目盛りの表示がFIGHT、CALM、TIREDになってておもしろい。
窓からの光が神々しい感じに!BUTTERFLYPORTだって、可愛い。
食べたクルミを、
NUTSTANKに貯めて、
穴の中へ!
ヒマワリのタネも植えてある!可愛い〜!
大きなサイ!一枚の板を手で叩いて作るそうです。
反対側へ。
カフェにはキッズルームもありました。
カフェの天井のステンドグラス。カフェも素敵だったけどちと高級で……今回はパス。
1階のアーカイブ。六甲サイレンスリゾートの完成予想模型。円形のホテルができるらしい。
六甲山ホテルも小林一三が作ったんか!一三って本当すごいな〜。今の世の中の仕組み全部一三が作ってるよなぁ。
ゆっくり見過ぎて日が暮れてきてしまった。歩いて降りるかケーブルカー乗るか悩みましたが……歩くことに。しかし後悔することになります。。。
アイスロード
下りはアイスロード。六甲の氷を運んだ道だとか。
最初は開けた道で明るかったんですが、だんだん暗くなってきて……これは川を渡ったよっていうのを撮りたかったんでしょうけどブレブレですね。
ヘッドライトがないと何も見えないくらい暗くなっちゃって怖かったぁ(>_<)舗装路に出た頃にはすっかり夜でした。
さらにケーブル下駅まで、歩道のないくねくねの車道を歩かなくちゃいけなくて、それも怖かったです。車にライト向けて、ここに人いるよ〜ってアピールしながら歩きました。
神戸の夜景が綺麗でした。が、めちゃめちゃ怖かったし、無茶しちゃいけないなぁと反省しました(__)
六甲ミーツアート、初めてチケットを買って行きましたが、すごくおもしろかったです。半分も行けてないので、まだまだ続きます♪